篠塚より愛を込めて~|大久保ノート|建築豆知識⑨|
建築部の大久保百花です。
私がお客様と打ち合わせを行ったり、現場管理の中で学んだ事を、
「大久保ノート」としてお伝えする企画です。
今回はエアコンの使い方についてご紹介していきます。
最近暑くなってきてエアコンを使い始めた方が多いと思いますが、
エアコンの設定温度は何度で設定していますか。
エアコン使用時の適切な室内温度
夏は28℃、冬は20℃と言われています。
「エアコンの設定温度を28度にする」のではなく、
「室温が28度である」ということです。
夏にエアコンの設定温度を20℃にしてしまうと、
室内と外の気温差によって逆に頭痛などの「冷房病」を起こしてしまいます。
寒さ、暑さを我慢することは良くありませんが、効きすぎも良くありません。
冷房の設定温度は外気との温度差が5℃以内となるようにしましょう。
※冷房病・・・体温調節がうまくできなくなり、汗がかけなくなってしまう状態です。
エアコンの温度を1℃調整するだけで電気代は10%削減することができます。
1℃でも下げることで節約になります。
風量が弱すぎていると設定温度になるまでに時間がかかり、
余計な電気代がかかってしまいます。
自動運転にすると、もっとも効率よく風量を調節してくれるので、
消費電力量が少なくなり、省エネ効果が高くなります。
効率的なエアコンの使い方
エアコンは運転中より運転開始時に最も電力を消費します。
そのため、電源をON/OFFを繰り返すと、継続して使うより電気代がかかります。
適切な温度になったら風量を弱にし、こまめなはON/OFFは控えましょう。
エアコン節電リフォーム
夏場は扇風機などを使ってもなかなかエアコンがきかない事があります。
エアコン節電するために対策としていくつか紹介していきます。
遮熱カーテン
遮熱カーテンとは、夏場は外からの熱を反射して室内温度の上昇を防いでくれ、
省エネ効果、節電効果に繋がります。
冬の場合では、遮熱カーテンがあることで、暖房であたたまった空気が
外気に流れないように防いでくれるので、エアコンをつける場合は、
遮熱カーテンを閉めて、部屋の空気を冷やさないようにするのがおすすめです。
窓ガラスフィルム
窓ガラスに遮熱効果、断熱効果のあるフィルムを張ることで、
窓際の温度が5度~6度程違います。
遮熱効果・・・室内に侵入する日射熱を約40%軽減
断熱効果・・・屋外に出ていく熱量を約20%軽減
ガラスにフィルムを張るのは、簡単にでき費用もそこまで高くないのでおすすめです。
内窓設置
いくつか節電対策がありますが、最も効果的なものは
「断熱の内窓設置」です。
内窓とは、既存の窓の内側にもう一つ新しい窓を
付けるということです。
冬の寒さにも夏の暑さにも対策できます。
窓からの日射熱を58%軽減でき、冷房の消費電力を6%抑えられます。
まとめ
梅雨が明け、猛暑日が続いていますが、体調管理に十分注意し
熱中症を防ぎましょう。
エアコン以外でも、扇風機や除湿機などもあります。
この際にエアコンの設定温度を見直してみましょう。
節電リフォームでの対策方法もいくつか紹介しました。
他にも対策方法は沢山あると思いますが
今年の暑い夏を乗り越えるためにも、少しでも夏を快適に
過ごす為にも、対策方法を考えてみてはどうですか。
以上、篠塚より愛を込めて~大久保百花でした。