健康長寿|すっきり快便力
快食・快眠・快便は健康の三大バロメーターとよんばれるように、そのうちの一つである排泄は生きていくうえでなくてはならない生理現象です。
必要な栄養分と水分を吸収し、老廃物を排泄することは一体の仕組みなのです。
70歳以降になると、便秘になる人が急増するそうです。
その便秘の定義は難しく、個人差もあります。2~3日おきの排便でも苦痛を感じない場合もあり、また毎日排便でも便が硬かったり、残便感がある場合には便秘となりますので、排便の頻度ではないようです。
便秘の原因は人さまざまですが、お年寄りの場合はとくに腸のぜん動運動が弱まり便秘になりやすくなります。
快便の三大力とは「良い便を作る」「便を育てる」「便を出す」力が必要です。
ます、良い便をつくるには、野菜、豆、果物、海藻など食物繊維の多い食事をとる事です。
次に、便を育てるには、腸内フローラ(お花畑)と呼ばれる腸内細菌の理想のバランスにすること。最近の研究では善玉菌2、善玉菌1、日和見菌7の割合がいいと言われています。
そのため、発酵食品である味噌、納豆、キムチ、ヨーグルトなどで腸内環境を整えることが大切です。
最後に便を出す力には腸腰筋(ちょうようきん)が大事になります。腰椎と大腿骨を結ぶ筋肉で、筋肉で見えない筋肉(インナーマッスル)と呼ばれます。ぜん動運動は代納からの指令で起こるけれど、最後のひと踏ん張りは腹筋や腸腰筋のチカラが必要になります。ウォーキングなどの運動の積み重ねが有効です。
参考 健康長寿ネット「健康長寿と腸と排泄の関連について」