高齢期の健康快適な暮らしの住まいの改修ガイドライン

リフォーム 改修

国土交通省から「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」が公表されました。高齢者の多くが自宅での生活を続けることを望んでいるのに応え、住宅改修のあり方を示しています。

ガイドラインの目的

○長期間の退職後の暮らしをより健康で快適な豊かなものにするためには、住まいの備えが不可欠。

○高齢期にさしかかる前の可能な限り早い段階において、自らの判断に基づき、高齢期の住まいや住まい方を選択し、必要な場合には住まいの改修を行うことが望ましい。

⇒本ガイドラインは、プレシニア・アクティブシニアを主な対象として、高齢期に備えた既存住宅の改修に関する配慮事項を示す。

国土交通省「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドライン」より引用

このガイドラインの主な対象は、プレシニア、アクティブシニアと呼ばれる50歳から74歳の、高齢期というには若い印象の世代です。

高齢期をこれから迎える世代向けのガイドラインになっています。

高齢期になっても自宅で望む生活を続けるために、その時に備えて住まいにどんな準備が必要なのか、検討したり業者と相談する際の参考資料として活用できるものです。

配慮項目

高齢期 住宅改修 重要事項

配慮項目のうち①~④が特に重要とされています。

①温熱環境

高齢期の生活においては

• 住まいで過ごす時間が長くなる
• ヒートショックや熱中症などにかかりやすくなる
• 健康の維持に有用な家事などが負担になる
→適切な温熱環境の確保が必要

改修することで得られる効果

• 運動機能の維持と健康で自立した期間の延伸(健康寿命が延びる!)
• 血圧低減効果やヒートショック・熱中症の防止
• 室温調節が難しくなった場合の適切な環境確保
• 断熱性や設備効率の向上による光熱費の抑制

②外出のしやすさ

高齢期の生活においては

• 外出は、孤立の回避や生きがいにつながる
• 住宅内や外構の段差などが外出の妨げとなる
• 外出が減ると、歩行障害や認知症リスクが高まる
→外出しやすい環境の確保が必要

改修することで得られる効果

• 家族や地域との交流の促進による生活の充実
• 運動機能や意欲の低下を予防し健康で自立した期間の延伸
• 心身機能が衰えた場合にも、外出の容易化

③トイレ・浴室の利用しやすさ

高齢期の生活においては

• 自分でトイレを利用できることが、自立に不可欠
• トイレや浴室の利用は、健康にも重要である
• 排泄介助のしやすさが、在宅継続の可能性を左右
→トイレ・浴室の利用しやすい環境の確保が必要

改修することで得られる効果

• トイレや浴室の安心・快適性の向上と日常生活のストレスや負担の軽減
• 心身機能が衰えた場合にも自宅で生活できる期間の延伸

④日常生活空間の合理化

高齢期の生活においては

• 子育て期に合わせた広い住宅の維持管理が負担
• 階段の昇降、布団や洗濯物の運搬等が負担になる
• 家事等の適度な活動の継続が健康維持に繋がる
→日常生活空間の合理化が必要

改修することで得られる効果

• 開放的で快適な生活空間の実現
• 運動機能低下の予防と健康で自立した期間の延伸
• 心身機能が衰えた場合にも、自宅での生活継続の容易化

高齢期になってから改修を考えるのではなく、早い段階でどのような改修が必要か考え準備することで、健康寿命と言われる「心身ともに自立し、健康的に生活できる期間」をのばすことにつながっていきます。

高齢期もご自分の家で過ごすために、今の生活環境がどうなのかを家族で話し合ってみるのも良いかもしれません。

<引用>

グリーンケアNEWS

国土交通省「高齢期の健康で快適な暮らしのための住まいの改修ガイドラインの概要」PDF

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